猫にまたたび

早めに起きたものの、結局超バタバタでチェックアウト。
クルマに急いで乗り込んだら、ほどなくしてイヤな予感が・・・。

そうだよ、今日は「平日」「月曜」「年度末」！
クルマが異様に多いのはそのせいなんじゃないの～？！

しかも、トロトロ進むうちにバスレーンも始まり、R58は大謝名～牧港が数珠つなぎになってるー！
これはヤバい、間に合わない。
クルマも預けなきゃいけないし、マイケルの搭乗手続きもあるし、次の便では午後一でやってくる引越し業者に対応できないしー。
それに、モモの友達数人が見送りに来てくれるというのに、本人が来ないんじゃ話にならんでしょー。

・・・とそのとき、高速にのったら、という案が急浮上。
モモがすかさず地図をチェック。
確かに西原ICまでは逆方向だけど、抜け道のない今できる最善策は高速にのることかもしれない・・・。
それに、ラストチャンスの牧港交差点がすぐ目の前！
どうする？・・・・・・よし！高速にのろう！

2車線分急な車線変更をし、牧港交差点を左折。
なんとか高速にのることに成功しました。
それでも朝の状況をしらないので不安は尽きず、タローちゃんはモモに、ギリギリについたら先にマイケル連れて飛んでくれ、と言ってきかない。
そんなぁー！福岡着いてマイケルがどんな風かもわかんないのに、知らない土地で一人マイケル連れてレンタカーで新居に向かうなんてヤダよー。
それに、何故だかしらないけど、絶対に間に合うという確信めいたものがあったんですよ、モモにはねー。

案の定、心配していた南風原以降の1車線道路もなんとか抜け、空港までの道も思ったより全然空いてる。
ホントはモモとマイケルだけ先に空港で降りる予定だったけど、一気にクルマを代行で預かってくれるレンタカー屋へ向かうことにしました。



クルマを無事預けて空港まで送ってもらったら、さぁ！マイケルの搭乗手続きですよー。
急いで、急いで～！



飛行機の中で寒くないようにと作ったハードキャリーのカバーを掛けて、いざ、カウンターへ。
荷物同様、キャリーにも「セキュリティーチェック」済みのシールが貼られます。

時間が無かったのが案外幸いして、余計な心配をし過ぎることなく預けることができました。
もうねー、何日も前からこの瞬間が心配でたまらなかったんですからね～。



残りの手荷物のことはタローちゃんに任せ、モモは急いで2階の手荷物検査場前へ。
やっぱり、もう既にみ～んな来てくれてました。
来てくれたんだー！ありがとう～～～！！
まったくお互い面識ない人たちも交えて、バタバタと写真を撮ったり最後の挨拶したり。
これまで自分も見送ってきたけれど、とうとう見送られる日がきてしまったんだなぁ・・・。
ところが、あまりに朝から忙しすぎてテンションが上がり過ぎてしまったモモ～。
そんな思いも心の底の方でくすぶり、込み上げてくることはありませんでした。

そろそろ行くよ、とタローちゃんの無情な一言（苦笑）
みんなに手を振りながら検査場に入って行きました。
この検査場を何回通ったかなぁ。
次に通るときは、遊びに来る時だな。



もう飛行機への搭乗が始まっていたので、すぐに機内へ。
いつも引越しのときにはプレミアムクラスで贅沢をすることにしているので、ゆったりシートで一息つきました。
午後からはすぐに荷受けもあるしね～。


ほどなくして飛行機は那覇空港を飛び立ちました。


いつも飛行機で帰省するときは南の方向へ飛び立つことしかなかった（たまたまだったんでしょうけど）のに、今回は初めて北方向へ離陸したおかげで窓の外には那覇の市街地が広がったのです。
最後に神様が那覇の街を見せてくれてるんだ・・・目に焼き付けなくっちゃ・・・
そう思った途端、それまでくすぶっていた気持ちが込み上げてきて、涙が溢れて止まらなくなりました。

結局20分近く泣いてたかもしれません。
恥ずかしいので、ハンカチで目頭を押さえたまま無言でうつむいていました。
すると、いろんな想い出が脳裏をかすめ、またさらに涙が溢れてしまいました。




福岡は晴れてポカポカ陽気でした。
寒い日でなくてまだ良かったと思いながら、急いで手荷物受取カウンター付近へ向かいました。
何処から出てくるんだろう～。
すると、もうマイケルは出口付近に連れてこられてるみたいだということで、またまたそっちにダッシュ！
キャリーに駆け寄りマイケルに声を掛けると、マイケルは無言で、キャリーの奥の4分の1くらいのスペースに小さくなっていました。
着陸の衝撃も結構あったので、きっと相当怖かったのでしょう。
キャリーも体もやっぱり冷たくなってます・・・可哀想に・・・。



ゴメンネ～、もう大丈夫だからね～。
よく頑張ったね！エラいね～！

一応、何かあったらすぐに飛びこめる空港から一番近い動物病院も調べてましたが、見た限り大丈夫そうです。
実は事前に安定剤も試してたんですが、全然効かないので今回はお薬無しでのフライトだったんですよ。
ワンちゃんなどはパニックになって死んでしまうケースもあるらしく、すごく心配でしたねー。
フゥ～～～～～、これで一安心。

タローちゃんがレンタカーを借りてきてくれるから、待っとこうねー。



たくさんの人が行き交う中、こわばって無言のままのマイケルにずっと声を掛けながら、クルマが来るのを待っていました。






しばらく待った後、クルマが到着。
さぁ新しいお家に行くよ～！






散ってると思っていた桜の花が、まだ残って満開の花を付けてくれてました。
これからここで生活を始めるモモたちを歓迎してくれてるようで、すごく嬉しかったな～。




その後、午後からは日暮れ近くまでかかって荷物が運び込まれ、その日は山積みの段ボールの中で寝るハメになったのでした。





こんな調子で始まった福岡生活。
もうすぐ沖縄を離れて2ヶ月になろうとしてるんですよね～。
早いなぁ・・・・・・。
ちょっと前までは、沖縄ホームシックだったんですが、ようやく観念して、現実を受け入れ始めたところです（笑）

でも・・・今でもキラキラしてる沖縄での想い出。
こうやってブログに記すことで、さらに心の奥にも刻み込んでおきたかったんですよね～。


5回にもわたる2ヶ月も前の想い出話にお付き合い下さって、ホント、ありがとうございました。